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形成外科

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 眼瞼下垂と眼瞼痙攣

 

手術をした方がよい、しなくてよいという判断基準は何でしょう?
症状がどれくらい日常生活でつらいかによると考えます。例えば、しばしば頭を抱え込むような頭痛がある方は治療の苦痛(手術の痛みや術後の腫れ)はそれに比べるとたいしたことがないと思います。逆にたいした症状がないのに、二重になりたいからという理由で手術を受けられると傷跡の痛み、つっぱり感、希望通りの外観と違うなどで後悔することになる可能性があります。通常の重瞼手術より切ったり剥離したりするところが多いので。
 
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眼瞼下垂があっても症状が出ない人もいる。どうしてそんな個人差があるのですか?
脳が関わるからです。耳のそばである音楽がなって脳を刺激するとして、それでリラックスするか、イライラするかは人によるということと同じようなものです(例えは悪いかもしれませんが)。感覚も人それぞれで、肩こりを感じたことはないが床屋やマッサージで「肩こってますね」と言われるという方も結構おられます。
 
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肩こりなどの症状は、咬み合わせが悪くておこるという話を聞くのですが。
眼瞼下垂があると、食事以外の不必要な時に咬む力が高まります。ここで咬み合わせが悪いと歯の根元の神経が脳にいらない刺激をするので、いっそう症状がひどくなります。咬合の改善、マウスピースなどの使用でこの部分だけでも脳への刺激を減らすことで、症状が楽になる可能性は理論からしても正しいと思います。眼瞼下垂を治療すると不必要な時に咬む力もとれます(癖になっていてなかなかとれない方もいますが)。
 
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眼瞼下垂の治療はどこでしていますか?
眼瞼下垂・肩こり・頭痛・手術でホームページの検索をして、たくさんありますのでよく見比べて勉強してください。ここで重要なことは、いろいろな手術術式があるということ、施設によって自由診療(美容手術における保険外診療)であったり保険診療であったりすることです。県によっては、頭痛や肩こりを眼瞼の手術で治すということを認められない(理解されない??)ところもあるようです。当院で行っている方法は、信州大学病院で開発された、効果の良い=構造的に目の開きにくい人でもよくなる=再発しにくい(ただし、よく腫れる)ものです。この方法を導入している施設は、まだ多くはありませんが少しずつ増えてきています。特に、眉が下がり、眉間にしわがよっている方や、疲れると上まぶたがピクピクする方は、通常の眼瞼下垂手術では症状がとれにくいことがあります。これらの状態を形成外科学会では「強直性眼瞼痙攣」と呼んでいます。この「強直性眼瞼痙攣」の手術治療もしている施設をお勧めします。
 
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手術以外に治す方法はないのですか?
眼瞼下垂自体を治す方法は手術以外にありません。手術以外の治療となると、それぞれの症状に応じた投薬になります。歯科的な治療の話もあります。前Qの「強直性眼瞼痙攣」はボトックスという薬(毒?)の注射で改善しますが、一次的なもので、何回か注射しているうちに効かなくなります。しかし、一時しのぎにはなりますので、手術を考える間、待つ間に受けてみられるのもよいかもしれません。ボトックス治療は、神経内科、一部の脳神経外科、眼科、ペインクリニックなどで(「眼瞼痙攣」と診断されれば保険診療で)うけられます。
 
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手術が怖いのですが。
虫歯の治療程度プラスアルファ程度に思ってもらっていいと思います。ただし、時間は両目で1.5〜2.5時間と長いです。痛いのは、初めの麻酔の時、人によっては、軟骨に糸を通す時、また最後に麻酔がきれてきてしまうこともあります。術後は痛み止めの内服と冷却でほとんど痛まずに済みます。
 
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全身麻酔ではできないのですか?
手術中に目を開けてもらって固定する位置が良いかどうかを確認しています。閉じたままでは確認ができませんので全身麻酔ではしておりません。
 
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プチ整形でも症状はとれますか?
プチ整形で多いのは埋没法というもので、瞼に糸を通す方法です。腱膜と軟骨がいい位置になるように縫いつけられたら症状がとれるようです。でも、位置を見ながらするわけでないので、私は確率が低いようにおもいます。逆に、目を開けにくくしている靱帯を糸で引き締めてしまうと目が開かなくなってしまうこともあります。腱膜の動き具合、靱帯の位置は人によって様々です。多くの症例を経験することで、腱膜と軟骨を良い位置にするコツを見つけられるのかもしれません。切開法だと、理論的に腱膜の軟骨への固定はできますが、実際それをしているかどうかは医師によって違うと思います。
 
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いつ職場復帰できますか?
目は手術当日から開いていますので、事務仕事などは当日でも不可能ではないです。ただし、腫れがひどくなる可能性が高いので、翌日からにしてもらっています(原則的に1日は入院してベッド上で目の周囲を冷却してもらっています)。時々、目やにが増えたせいで目が霞みます。自動車などの運転は注意しなければなりません。接客業は1週間くらい厳しいかもしれません。これも、人によって自分の瞼の腫れを気にする気にしないがありますので、はっきりした時期は言えません。皆様、術後4〜5日間くらいから、縁の太いメガネで隠しながら仕事しておられます。
 
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本当に頭痛や肩こりがとれますか?
正直、手術をしてみないと判らないというのが答えです。眼瞼下垂のある/なしは、顔を見ればわかりますが、それが原因になっているかどうか、手術でよくなるかならないかを術前に確実に判定する方法がないのです。ある種の散瞳薬(眼科で使う検査のための薬)や麻酔薬を点眼するだけで症状が改善する方もおられ、そうであればまず間違いありませんが、副作用、刺激もあり、一部の患者様にしかおこなっておりません。もし、目を使う作業(パソコン仕事、車の運転など)を多い目にした日に症状が悪くなれば、まず手術で軽快すると考えていいと思います。ちなみに今まで私が手術した症例では、頭痛は約6割で症状がほぼ消失、3割弱が改善、1割が変化なし。肩こりは約3割半で症状がほぼ消失、約5割が改善、2割が変化なしというデータが出ております。特に肩こりでは、長期悩んでいた方は、頸椎や周囲の靱帯、筋も傷めていることがあってか、改善率が悪いようです。
 
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ケロイド体質なのですが、この手術をしたらケロイドになりますか?
まず、本当のケロイド体質かどうかが問題になります。よく大やけどの後ひきつったようになっているのをケロイドと言われる方がいますが、それは本当のケロイドではありません。もともとの傷の範囲をこえて赤く盛り上がるものをいいます。(ケロイドの写真も検索すればいくつかヒットします。ケロイド・写真で検索をかけ、やけど・原爆の記述のないものを探してみてください。)瞼の皮膚は、体のなかで、もっとも傷が目立たない(ケロイドになりにくい)場所です。ただし、強いケロイド体質であれば、術後のつっぱりがひどかったり、腫れがなかなかとれなかったり、まれに傷が目立つこともありますので、慎重に手術を考えた方がいいと思います。
 
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手術をせずに放っておくとどうなりますか?
仕事が変わったり、ストレスが増えたり減ったり、他の要因もたくさんありますから、なんとも言えません。眼瞼下垂は軽快しませんが、症状が自然に良くなることも時々耳に入ります。現状で維持していっても問題が起きない人もたくさんいると思います。ただ、一部の人には恐ろしいこと、つらいことが起こる可能性があります。以下の症状がある方は要注意です。
目を使うと動悸が起こる方、ひどい冷え症の方は、高血圧、動脈硬化の危険性があります。
視界に異常(モザイクがかかったように見えたり、風車がみえたり)が起きてから、激しい頭痛が起きる人は脳梗塞になりやすいと言われています。
眉間に皺ができてにらみつけるような顔になっている方は、気分障害(怒りっぽくなったり、鬱になったり)がおきやすく、人間関係が壊されたり、不眠症や慢性疲労で仕事ができなくなったりします。最悪、ストレスをコントロールできなくなって、自殺したり事件を引き起こしたりということもありえます。
口の開け閉めで、耳の前で音や痛みが出る方は、口が開かなくなってしまうことがあります。
 
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