令和8年 初期研修医(協力型)

協力型初期研修医1年目(愛媛大学卒)

 1年間お世話になりました。この1年を振り返ると、自分の無力さに打ちのめされた日々の連続でしたが、同時に、多くの温かい方々に支えられ、医師として、そして社会人として大きく成長させていただいた時間でもありました。
 学生時代、医学の知識は頭に入れているつもりでした。しかし、臨床の現場に立つと教科書の知識だけでは太刀打ちできないことばかりでした。現場では、診断や治療の方針決定だけでなく、患者さんやご家族への説明、コメディカルの方々との連携など、医学知識以外の「総合力」が常に試されます。自分の判断ひとつで、患者さんの運命が変わってしまうかもしれないというプレッシャーは想像以上で、ただ目の前の業務をこなすだけで精一杯でした。しかし、上級医の先生方の背中を追いかけ、指導を仰ぐ中で、少しずつではありますが「逃げずに判断する勇気」と「分からないことを素直に聞く大切さ」を学べたように思います。
 特に救急外来での対応は、刻一刻と状況が変化し、瞬時の判断が求められるため、自分の知識不足や経験のなさを痛感しました。重症患者さんを前にして頭が真っ白になり、何を優先すべきか分からなくなってしまったこともあります。しかし、そのたびに先生方が冷静に介入し、その後のフィードバックを通じて、初期対応の優先順位やアセスメントの考え方を一つひとつ丁寧に叩き込んでくださいました。数多くの症例を経験させていただいたおかげで、1年前には想像もできなかったほど、落ち着いて病態を俯瞰できるようになったと感じています。忙しい業務の合間を縫って、私の拙い質問にも真剣に向き合い、フィードバックをくださった先生方の姿は、私の医師としての理想像です。また、右も左も分からない私に、現場での動き方やチーム医療の在り方を優しく、時に厳しく教えてくださった看護師の皆様、検査技師や薬剤師などコメディカルの方々の存在なしには、今日まで研修を続けることはできませんでした。採血や手技がうまくいかずに落ち込んでいる時にかけていただいた温かい言葉に、どれほど救われたかわかりません。
 春からは新しい環境での研修が始まります。ここで先生方から学んだことを活かして、誠実に医療に取り組んでいく所存です。1年間という短い期間でしたが、この温かい環境で医師としての第一歩を踏み出せたことを幸せに思います。本当にありがとうございました。

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