令和5年 初期研修医(協力型)

初期研修1年目 伊藤 医師

 愛媛大学協力型プログラムで1年間、松山市民病院で研修させていただきました。
私が感じた市民病院の魅力を紹介したいと思います。
①自由度の高い研修が出来る。
 当院は他の病院に比べかなり自由度の高い研修が出来ていると感じます。研修開始時に自分でローテを決めることができ、内科、外科、救急等自分に合ったローテを作ることが出来ます。また、4月に作ったローテも変更することができ、自分の学びたい科をしっかりと研修出来ます。
当院は、先生方はもちろん、その他の職員の方々も非常に優しく良い環境で研修が出来ています。科の垣根を越えて相談しやすく、コメディカルの方々にも質問しやすい環境でした。時間があるときには、他の科をローテーションしているときにも自分の興味のある科の処置に参加、見学をさせていただくことも可能でした。また、休みも比較的とりやすく、大きなストレスなく研修出来たと思います。
②救急輪番の際に初期救急対応について学ぶことが出来る。
 当院は松山市の二次救急輪番病院のため、8日に1回救急を行っています。その際に研修医が主にfirst touchを行っています。問診、身体診察、検査、診断、処置等を実際に学ぶことが出来ます。入院になった症例はその後の経過についても学ぶことが出来ます。
 研修病院を迷っている学生へ、研修病院を選ぶ際に大事に感じることは個人個人で様々だと思います。私は「多くの手技をやらせてもらえること」「自分の進みたい分野に聞きやすい先生がいること」「病院職員の方々の雰囲気が良いこと」を魅力に感じ当院を選びました。
 少しでも興味を持った学生の方は1度病院見学に来ていただきたいなと思っています。

初期研修1年目 䕃谷 医師

 松山市民病院で1年間研修させていただきました。当院での研修で魅力的な点を5点紹介いたします。
 1点目は一般外来研修や8日に1回の二次救急輪番日を通じてcommon diseasesから緊急性の高い疾患まで幅広く経験できる点です。内科研修中に週に2回以上内科外来の初診患者さんの診察、検査オーダー、結果説明の一連の一般外来業務を行います。救急当番日には内科、外科系、小児科に分かれて救急車やウォークインの患者さんのfirst touchを行います。救急患者対応、一般外来研修ともに指導医や上級医の先生方がすぐ近くにいらっしゃる状態でfirst touchを行い、検査のオーダーや結果の解釈、患者さんへの説明の前後に必ずご確認いただいてから行うので、安心して診察に臨み様々な疾患への初期対応を身につけることができます。
 2点目は指導医や上級医の先生方だけでなく、看護師さんを始めとした医療スタッフの皆様に優しくも丁寧にご指導いただける点です。診療科の垣根も低いため相談や後述する手技やローテーション中にどのような研修がしたいか等の希望などもお伝えしやすい環境でした。
 3点目は手技の多さです。Aライン、CVC、胃カメラ、気管支鏡検査、CAG等様々な手技を経験できます。実際に患者さんに手技を行う前に指導医の先生方にレクチャーやシミュレーションをしていただけるため過度な不安を覚えずに臨むことができます。希望すれば現在研修している診療科での業務の支障にならない範囲で他科の手技でもさせていただけます。また研修医の人数も程よいため手技などの機会の奪い合い等にもなりません。
 4点目はローテーションを比較的自由に組むことができる点です。1年目の研修では実際に働き始めてから5月以降のローテーションをいつ・どの科で研修するかを他の研修医と話し合いながら自分たちで決めることができます。年間のローテーションを決めた後でも2ヶ月前に申請すれば変更することもできます。
 5点目は充実した福利厚生です。職員食堂では美味しい一汁三菜の揃った日替わり定食を安価でいただけます。日替わり定食以外にも豊富なメニューで食事を楽しめます。
 また電子書籍の入ったiPadかiPad miniの貸与もあり、追加で希望する電子書籍を購入していただけます。
 最後になりますが関わってくださった患者さん、先生方、スタッフの皆様にご指導等いただき大変充実した研修生活を送ることができました。1年間ありがとうございました。

初期研修1年目 眞田 医師

 私は1年目を松山市民病院で研修させていただきました。感じたことを少しでも伝えられたらと思います。
 松山市民病院ではメンター制度があり、4月のスタートは自分のメンターの先生がいる科から研修がスタートします。この期間に病院のどこに何があるか、電子カルテの使い方などの事務的な知識から、他の医療スタッフの方との接し方まで様々なことを教わりました。初めてなことばかりで周りの方々にたくさん助けていただきながら研修を始めることができ、先生方との関係性も作れるのでとても良い制度だと思います。
 それ以降のローテは自分でどの科をいつ回るのか決めることができます。2ヶ月前までなら変更も可能なので、実際研修してみて興味を持ったら再度追加したり、順番を入れ替えかたりすることも可能な限り対応して下さいます。今年は1年目に必修をクリアするように決まっていたので他の研修医の先生とそこまで大きな違いはありませんが、1ヶ月だけ自由に選べるローテがあったので、将来志望していた眼科を選択しました。毎日午前中は外来に入り、先生方と実際に診察しながら分からないことはいつでも聞くことができました。スリットの見方も練習させてもらえますし、処置台が空いている時間は顕微鏡を使った縫合の練習をしていました。月・水曜日の午後は手術で、慣れてきたら助手として術野で参加しました。市民病院では行っていない手術が見たい場合は、好きな時に愛媛大学へ研修に行くこともできました。
 1年を通して感じたことは、松山市民病院の研修では一人一人の患者さん、疾患に対して考える時間が多く取れると思います。急かされた研修ではなく、じっくりと先生方と相談しながら進められるので病院の規模もちょうど良かったと感じました。今研修先を悩んでいる方も、きっと充実した研修医生活を送れることを願っています。

初期研修1年目 高橋 医師

 私は協力型プログラムで、1年間当院で初期研修をさせていただきました。一年間を振り返り、研修期間中に感じたことをまとめてみようと思います。
 まず研修先として当院を選んだ理由としては、研修医の数、立地、ご飯の美味しさなどがあります。希望調査の時は直前まで悩んでいましたが、今ではここを選んで正解だったなと思っています。
良かった点の一つはやはり研修医の数が多くはないことです。私は将来外科系を志望していますが、特に手技をただ練習するのと実際に経験できるのとではかなりの差がありました。若手の数が少ないと、必然的にベテランの先生の指導を独り占めできる、同期の間での格差に悩まない、など他にも想像していた以上にメリットが多くありました。
 二つ目は、各科の垣根が低くかなり自由度の高い研修が可能な点です。ローテーション中の科の仕事に余裕がでてきたら、他の科の手術見学、まったく別の手技、勉強もできます。実際に私は回っていない科の手技に呼んでいただいたり、珍しい手術を見学したり、血糖コントロールを何人か経験させていただいています。義務の仕事が終わっていれば、その後に何を詰め込むかが完全に個人に委ねられているというわけです。もちろんゆったりする人もいます。いい意味でみんな足並みをそろえなくてもよいので、居心地はいいと思います。
 当院の研修に向いている人は、マイペースだという自覚がある人、松山にいたい人、外科系志望、食事を重視する人、やりたいことが明確な人などこのあたりかなと思います。しかし個人的な持論ですが、研修病院選択によって、その後の成長に大きく差が出る、他に差がつけられるといったことはありません。動機や理由はそれほど強くなくても、入った先で自分にできることをやっていくことが重要だと今では考えるようになりました。
 最後に、この記事が掲載されている頃には私は別の職場にいると思いますが、初期研修を当院で過ごすことを選ぶ方がいらっしゃれば、少しだけ嬉しく思います。
 また実りある研修を提供していただいた指導医の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。1年間大変お世話なりました。ありがとうございました。

初期研修1年目 西山 医師

 一年間松山市民病院で初期研修させて頂きました。私は血液内科、消化器内科、呼吸器内科、麻酔科、小児科、循環器内科、救急科、腎臓内科、呼吸器外科で1ヶ月、糖尿病内科で2ヶ月研修しました。指導医の先生をはじめ沢山の方々にお世話になり、1年間の研修を終えることが出来ました。
 この一年間で感じた松山市民病院の魅力についてお伝えしたいと思います。
 まず、指導体制がしっかりしているということが挙げられると思います。研修前、救急対応に対し不安を抱えていたのですが、初期研修医がファーストタッチを行った後の検査や治療等について上級医の先生方が親身になって相談に乗ってくださり、忙しい救急日を乗り越えることが出来ました。
 また採血、縫合、中心静脈カテーテル挿入、甲状腺・腹部エコー等の手技についても、先生方のご指導のもと沢山経験することが出来ました。
 さらに月に1回研修医意見交換会があり、研修の間で困ったことや体調面等気軽に相談することが出来ます。EPOC2の進度についても先生方が気に掛けてくださり、この1年間で必須の経験症例は全て終えることが出来ました。
 ローテートを自分で自由に組め、自分の希望科は多めに研修出来る等自由度が高いことも魅力だと思います。食堂のご飯も量が多く美味しいです。
 研修病院選びで迷う方も多いと思いますが、興味がある方は是非一度病院見学に来てみてください。

初期研修1年目 山名 医師

 私が松山市民病院で研修を1年経験してみて良かったことは、各診療科で指導医の先生にマンツーマンで指導していただける点です。どの先生方もいきなり研修医に無理をさせることなく段階的に経験を積ませていただけるので、負荷をそこまで感じないながらも1つ1つできることが増えていったと思っています。また、研修プログラムの自由度の高さも魅力の1つだと思います。1度ローテーションで回ってみて興味が沸いたら、その時点で組みなおしてまたその科を回ることも可能です。2回目に回ると手技もより経験できるので、特に専門的な手技や処置に興味のある人にはおすすめです。
 松山市民病院は2次救急医療機関なのですが、個人的にはこの8日に1回の救急日も経験できて良かったと感じています。救急日は準夜帯(16時45分~24時)か深夜帯(0時~8時半)に研修医は入るのですが、上級医も同じように救急に入っているため決して研修医1人で全てを対応するような事にならないのが安心できる点でした。その上、分からないことや出来なかったことに対するフィードバックをすぐに頂ける環境もありがたかったです。ちなみに体力に自信のない人やそこまで救急をしなくてもいい人は、担当回数を2週に1回にすることも可能です。
 松山市民病院の研修は、比較的自由で融通の利く研修がしたい人や手技や処置に興味のある人、2次救急を経験してみたい人に最適だと思います。学生の皆さんもぜひ検討してみてください。

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