平成28年 初期研修(協力型)

初期研修1年目 秋山 医師(協力型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修1年目
(協力型)
秋山 医師

 当院での研修には各科のローテートとは別に、松山医療圏の二次救急の8日に1回の輪番日での研修もあります。毎回日勤・準夜・深夜のどれかの当番にあたり、救急で来た患者さんの初期対応をすることになります。上級医の先生も一緒に当番に入るので、困ったときにはすぐに教えていただくことができ、とても勉強になります。体力的にきついこともありますが、救急当番は3交代制でそれぞれの時間が長すぎないので、救急日での疲労を翌日まで持ち越しにくいのではないかと思います。

当院での研修での長所・短所

 まず短所としては各科の上級医の先生方の人数が少ないので、各科1~2名程度と一度にローテートできる研修医の人数が限られてしまうことが挙げられます。まわりたい時期に希望する研修医が重なると、どうしても希望通りにはいかないこともあります。
 逆に長所としては、研修医の人数が少ないので、各科の先生方にもいろいろ時間をかけて教えていただくことができ、手技もさせていただき、症例のとりあいになることも少ないということが挙げられます。ローテートしている間にもう少しこの科での研修を伸ばしたい、違う科に変更したいと思ったときにも、できる限り希望に沿うように柔軟に対応してもらえます。また医局が研修医だけの部屋ではなく上級医の先生方とも同じ部屋なので、相談したいことがあれば気軽に相談できる環境にあります。もちろん研修医向けの部屋もあり、こちらは休憩したり、研修医勉強会をしたり、インターネット環境もあるので調べものをしたりなど自由に利用できます。当院は女医の数も多いので、女性にとっては仕事と家庭との両立のお話なども聞きやすく、自分の将来像を浮かべやすいと思います。

当院での研修を考えている学生・初期研修医へのメッセージ

 私は大学との協力型プログラムとして1年間研修させていただきました。当院には大学の実習で2回(合計4週間)まわり、そのときの印象がよかったので1年目の研修先として選択しました。現在1年目8人、2年目4人と研修医の人数は多くないですが、同期もみな仲良く1年間楽しく研修することができました。当院は先輩医師だけでなく、技師さんや看護師さんなどコメディカルスタッフの方々もとても優しく熱心に教えてくださり、雰囲気がよく働きやすいところだと思います。本年度は新棟が完成し、研修医ルームも新しく広く綺麗になりました。当院での研修に興味のある方はぜひ一度見学に来てみてください。

初期研修1年目 立川 医師(協力型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修1年目
(協力型)
立川 医師

 1年目の大まかな流れとしては、4月はオリエンテーション期間としてメンターの先生と行動を共にしたり、オペ室や処置室での研修を行います。興味がある科の先生にメンターとなって頂くため、その科を回っていないときでも勉強会に呼んで頂いたりできました。5月から本格的に研修が始まります。私は5月 呼吸器内科、6・7月 消化器内科、8月 血液内科、9・10月 循環器内科、11月 皮膚科、12月 麻酔科、1月 糖尿病内分泌内科、2・3月 小児科というスケジュールでした。私は協力型でしたので、市中病院で回りたい科(一般的な疾患を広く学びたい科)と大学病院で回りたい科(専門性の高い疾患を学びたい科)を考えてこのように選択しました。市民病院ではローテーションを自由に組み合わせられ、途中でも融通をきかせてもらえることが売りのようです。それぞれの科で指導医の先生と一緒に診療にあたります。先生方は積極的に手技を教えて下さるので、いろいろな経験ができました。季節によっても(運によっても)患者さんの数が変わってきますので、私の場合はマルクは他の研修医の倍以上経験できましたが、DCは機会がありませんでした。しかし、他の科を回っているときでも、DCの症例があれば声を掛けてもらえるようお願いしていて、科の垣根をこえて研修医の指導をして下さる雰囲気がとても嬉しかったです。
 救急輪番も研修医の重要な役目です。松山市では8日に1回輪番日が決まっており、その日は3つの勤務帯に分かれて救急対応にあたります。なかなか大変で自分の不甲斐なさに毎回心が折れそうになりますが、初期対応できるようになることは必ず今後の役に立つと信じて頑張りました。また、週に1回研修医で勉強会をしています。学んだことやみんなで共有したいテーマについてまとめ、知識を共有します。

当院での研修での長所・短所

 私は志望科が決まっており、逆に研修医のうちはそれ以外の一般的なことをメインに勉強したいと考えたので、よりcommon diseaseを診ることができることが長所と考えて市民病院を希望しました。学生時代に見学に来たときも「科の垣根が低いから、より効率的に一般的な疾患を多く診ることができると思うよ」と言われ、その通りになっていると思います。救急に毎回入れることも魅力と思っていましたが、実際やってみると大変です、体力必要です。でも勉強になると思います。規模は小さい病院ですが、学会発表に熱心な先生が多く、研修医にも機会を与えられますので、その点は他の病院に負けないと思います。切実に思うのは、スタッフの皆さんがとても優しいです。廊下ですれ違ったら挨拶をし合う、素敵な病院です。ただ、看護師さんが率先していろいろとやって下さるので、自分で積極的に動かないと採血・ルートなど若いうちに習得しておいた方がいい手技はできないかもしれません。
 短所としては、やはり先生の数が少なく、お忙しいため知らないうちに治療方針が決まっていたりして自分で考える機会がない場合もあります。それは他の病院でも同じかもしれませんし、自分の積極性次第でなんとでもなるかもしれません。科の垣根が低く、相談しやすいことは強い魅力ですが、他の病院では通用しないことかも…と来年を不安に思ったりします。

当院での研修を考えている学生・初期研修医へのメッセージ

 スタッフの皆さんは優しいですし、先生方も教えようとして下さり、人間関係で悩むことはないと思います。同期にも恵まれ、仲のいい学年と自負しております。こじんまりとした雰囲気の病院ですが、地域の開業医さんとの連携を強め、患者さんが増えるよう働きかけたり、研究データを発信したり、強みを作ろうとしたりと、どんどん発展させていこうという勢いのある病院だと思います。1から育てようという気持ちの先生が多くいらっしゃり、様々なことを経験させてもらえます。初期研修でご自分がどんなことをメインでやりたいかを考えて、それに合う病院を探してみて下さいね。ぜひ見学に来てみて下さい。

初期研修1年目 藤本 医師(協力型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修1年目
(協力型)
藤本 医師

 私は、愛媛大学の協力型プログラムとして1年間松山市民病院で研修をさせて頂きました。当院の研修では、日々の診療では病棟業務や手技が中心となります。病棟では各科の指導医に付いて患者さんを受け持ち、検査や治療方針などを考えます。中心静脈カテーテル穿刺や動脈採血、静脈採血、気管挿管も必要時には行います。また、循環器内科や消化器内科などでは病棟以外での検査手技も多く、心臓超音波検査、腹部超音波検査、甲状腺超音波検査、内視鏡検査、骨髄穿刺など様々な手技を研修医自身で行うこともできます。
 松山市の救急は輪番制であり、当院も8日に1度救急当番日があります。当院の研修医は毎回の救急診療に携わり、初期対応を学びます。日勤帯、準夜帯、深夜帯のいずれかに入りますが、必ず2名以上の上級医とともに入るため、丁寧に指導やフォローをしていただけます。

当院での研修での長所・短所

 当院の研修の特徴は、比較的自由にローテートの希望を出せるということや、メンター制度があること、各科の垣根が低いことなどがあると思います。メンター制度とは当院研修中の1年もしくは2年の間、ローテートしている診療科に関わらずマンツーマンで指導や相談をして下さる指導医の先生がいる制度です。私自身、1年間の途中でローテート希望の変更を無理にお願いしてしまいましたが、叶えてくださった臨床研修担当の先生に感謝しています。またメンターの先生にも恵まれ、1年間を通して様々な相談をしてアドバイスを頂きました。
 さらに臨床研修室という研修医の部屋とは別に、机は上級医の様々な診療科の先生方と同じ医局にあり各科の垣根が低いため、困った時には他科の先生に相談しやすい環境にあります。

当院での研修を考えている学生・初期研修医へのメッセージ

 指導医の先生にも同期にも恵まれ、充実した研修生活を送ることができました。コメディカルの方々も優しい方ばかりで、仕事がしやすい環境です。ホームページなどを見て少しでも当院の研修に興味を持ってくださった方は、ぜひ一度見学にいらしてください。

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