平成29年 初期研修(基幹型)

初期研修2年目 阿部 医師(基幹型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修2年目
(基幹型)
阿部 医師

 僕は当院の基幹型プログラムで2年間研修を行い、糖尿病・内分泌内科、血液内科、呼吸器内科、整形外科、麻酔科、皮膚科、精神科、地域医療を1ヶ月ずつ、循環器内科を2ヶ月、消化器内科を5ヶ月、消化器外科を8ヶ月ローテートしました。8日に1回の救急当番日には日勤、準夜、深夜の3交代制で初期診療を行いました。
 病棟では診療科にもよりますが、入院患者さん(5~15人程度)の受け持ち、検査等を行います。手技、検査についても機会が多く、様々な経験を積むことができました。救急の現場では外来、救急車対応が主で、上級医と共に対応します。忙しい現場では常に上級医がついてくれるわけではないですが、どんな時でも上級医が相談に乗ってくださるので、安心して初期対応に臨むことができます。不安なこと、分らないことも丁寧に指導していただけます。そんな環境の中で診断に必要な問診、検査オーダー、治療には入院が必要か帰宅可能か、投薬内容についても経験し学ぶことができます。入院した際は担当医として診療に携わることもできます。

当院での研修の長所・短所

 上記にありますように、僕は消化器内科・外科を併せて13ヶ月ローテートしております。ローテートする診療科を組む期間を長く、そして研修科を自由に組むことができました。診療科によっては1ヶ月あたりの研修医の数が限られているため、希望が重なると要相談になります。ここ2~3年で研修医の数が増えており、希望が重なる機会が増えてくるかもしれません。医局内や救急の現場でローテートしていない科の先生方に、診療について、進路について等、様々なことを気軽に相談できるといった点も長所の1つかと思います。
 当院では、比較的自由に過ごすことのできる時間が多いため、その分自分の勉強する時間を確保できます。しかしこのような環境は、強制されないと休みがちな方にとっては短所になりうるかもしれません。

当院での研修を考えている学生・初期研修医へのメッセージ

 学生時代に実習させて頂いた際に、当院の雰囲気に触れ、研修医の姿に感銘を受け、研修先として選びました。この選択は間違ってなかったと今になって実感しています。先生方をはじめ、看護師さん、コメディカルの方々、病院のスタッフの皆さんがとても優しく、居心地もよく、雰囲気も良い職場です。当院での研修に興味のある方はぜひ一度見学に来てみてください。

初期研修2年目 桐山 医師(基幹型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修2年目
(基幹型)
桐山 医師

 初期研修の間にローテートする際にも色々と考え方があると思います。
・3年目以降の自分の専攻科を重点的に回る人
・3年目以降の科とは関係ない科もローテートし、勉強することで幅広く各科の常識を身に着けておく人
・初期研修2年の間に3年目以降の専攻科を決めるために各科をローテートする人
 このように研修医ごとに希望のロ-テートの順番や要望があると思います。研修医の数にもよりますが、松山市民病院での研修内容で良いと思った所はそれが他の病院より比較的実現されやすいことだと思います。また、初期研修の間に経験しておくべき救急対応も8日に1回の輪番日に1次、2次救急対応を上級医の先生に教えて頂きながら経験することもできるので、とても勉強になります。医局も全ての科の先生が関係なく同じ部屋にいますので、困ったことがあったら相談しやすいなど各科の垣根が低いことも素晴らしいと思います。メンター制度という自分の将来進もうと考えている各科の先生に相談相手になっていただける仕組みも大変助かりました。
 文章では上手く書けないのであまり伝わらないと思いますが、一度病院見学に来て、その際研修医に直接話を聞いてみたりして自分に合うかどうかを確かめてみてください!!

初期研修2年目 濱田 医師(基幹型)

松山市民病院での初期研修

初期研修2年目
(基幹型)
濱田 医師

 愛媛で初期研修病院を選ぶにあたって何を重視するかはそれぞれで大きく違うと思いますが、市中病院で迷っている方々は「救急」や「common disease」といった内容が一つの判断材料になるのではないかと思います。現在の松山医療圏の救急体制は輪番制であり、8日に1回の救急日を受け持っています。当院の初期研修医は毎回の救急日には日勤・準夜勤・深夜勤のいずれかで必ず救急外来に携わります。他の先生も書かれている内容と思いますが、研修医は1次救急・2次救急ともに初期対応から帰宅/入院まで行い、頻度の高い疾患から稀な疾患まで幅広く対応できるようになります。8日に1回程度なので忙しさに追われてフィードバックする暇がないという状況にもなりません。ただ実感として当院に限らず輪番制ですので、例えば自分が帰した患者さんに万が一急変があった場合、必ずしも当院ではなく他の病院を受診されることになるなど、自らの判断が間違っていなかったかを把握しにくいということは欠点かなと思います。
 また、働き始めてから感じたことですが、他科の先生に対する相談のしやすさ、垣根の低さは想像以上に重要なことでした。ローテーション科ごとに「一つの疾患」を診ることは当然大切ですが、同時に「一人の患者さん」を診るので、併存疾患は常に存在します。そのため他科の先生への紹介も多いです。当院は初期研修医から上級医まで基本的に同じ医局であることが長所の一つとしていますが、このような点で自分がローテートしていない科でもお互いに顔と名前を知っていて気軽に相談・質問できる環境にあることは、「一人の患者さん」を把握し治療していくうえで大変重要なことであると研修医目線で感じたことでした。
 病院ごとに研修内容に特色があります。当院が良いかどうかは求める研修によって変わってきます。色々な先生方の「声」を聞かれたうえで少しでも興味を持てば、一度見学に来てみてはいかがでしょうか。

初期研修2年目 岩野 医師(基幹型)

松山市民病院で初期研修をして

初期研修2年目
(基幹型)
岩野 医師

 松山市民病院に就職してから早1年10か月、そろそろ初期研修も終わる。日々の研修は瞬く間に過ぎ去ったが、今一度振り返ってみよう。そもそもなぜ当院を基幹病院に選んだのか、それは学生時代の実習に遡る。糖尿病・内分泌内科と消化器内科の実習に加えて輪番救急の見学に行ったが、当時の研修医が生き生きしていたのをよく覚えている。手技や治療について丁寧なご指導の下、それまで見てきたどの病院よりも積極的に診療に参加させてくれる、そんな指導体制があったからだろうか。また、診療科の垣根を越えて医師同士が診療に関して比較的気軽に相談し合っている様子を目にした。もちろん休憩中には診療科関係なく雑談で盛り上がっていた。そんな親密な雰囲気に安心感を抱いたから、今の自分がここにあるのだろう。 
 さて、国家試験の内容も程よく忘れてしまった4月に、果たしてあの時憧れた生き生きとした研修医になれるのだろうかと不安ながら研修は始まった。当院の研修は検査室や麻酔科等をローテーションすることから始まり、輸液ルート確保やマスク換気の基礎を学ぶ。その中で病院に慣れ、カルテや器具に慣れ、職員に慣れていく。5月にもなると各診療科での研修が始まり、患者さんに慣れ、診断から治療のプロセスに徐々に慣れていき、手技が増え、楽しさを感じるようになる。しかし、救急診療に携わると素早い判断を求められ始め、難しい患者さんや家族へのICに直面し、挫折しそうなこともあった。また、入院患者の日々の病態変化に悩むことも多かった。そんな時、支えになるのは職員、時には患者さんだった。先輩医師は研修医に考える時間をできるだけ与え、手技が素早くなくても待ってくださる。2年目になり漸く気づいたことは、この “待つ” ということがいかに難しいかだ。最初から教えた方が早く業務が進むし、さっさと手技を手伝った方が容易なのに、きちんと待ってから丁寧に教えてくださることは幸せであり、覚えも早かった。また、看護師をはじめとしたメディカルスタッフの支えも大きく、ICの補足や温かい励ましをしてくださるありがたい存在だ。 
 思えば先輩医師や研修医仲間で、あるいは看護師や技師と、たくさん食事に行ったり雑談をしたりしたこの研修医生活は公私ともに充実した。当院には日々の勉強や手技の機会はもちろん学会発表などの機会も多く、そして何より周囲の支えが大きい。私は今、生き生きとして見えるだろう。 

初期研修2年目 山泉 医師(基幹型)

2年間の初期研修を終えて

初期研修2年目
(基幹型)
山泉 医師

 2年間の基幹型プログラムとして松山市民病院で研修をさせて頂きました。2年間で循環器内科(2ヶ月)、呼吸器内科(1ヶ月)、腎臓内科(1ヶ月)、消化器内科(3ヶ月)、血液内科(1ヶ月)、糖尿病内科(1ヶ月)、小児科(2ヶ月)、産婦人科(6ヶ月)、麻酔科(2ヶ月)、外科(1ヶ月)、皮膚科(1ヶ月)、放射線科(1ヶ月)、精神科(1ヶ月)をローテートしてきました。市民病院での研修の特徴として比較的自由に自分でローテート先を決めることが1つ挙げられます。私も各科期間の延長や変更など無理をお願いしましたが、対応して頂き後期研修につながる研修にすることができました。また、当院では各科指導医の先生の下、病棟の患者さんを受け持ち初期研修で学ぶべきCommon diseaseを十分経験することができます。症例数はしっかり保たれつつ、自分のペースで勉強しながら研修ができます。空いた時間には自分の余力と積極性次第で、エコー検査を更に学んだり手技などを行わせて貰うことが可能です。
 また、8日に1回の救急当番を経験することで、幅広い症例を経験できました。毎回救急で一緒に入る上級医の先生方が違い、様々な先生の色々な対応や考え方を教わることができました。場合によってはファーストタッチした患者さんが入院し退院、その後の支援に至るまでの経過を経験することもでき貴重でした。救急は8日に1回ありますが、日勤・準夜・深夜の3交代制であり、しっかり症例を診れつつ体力的に負担は少ないのではないかと思います。研修医も年々増え、新しく広くなった研修医ルームで様々な相談をしたり切磋琢磨できることもメリットだと思います。
 指導医の先生を含め、看護師さんやコメディカルの方々にも温かく気軽に相談できますし、沢山のアドバイス・サポートをして頂けました。実際に自分で病院を見てみるのが良いと思います。興味がある方はぜひ病院に見学に来てみてください。 

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