平成29年 初期研修(協力型)

初期研修1年目 麻生 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
麻生 医師

 私は愛媛大学の研修プログラムとして1年間、松山市民病院で初期研修をさせていただきました。当院における研修の特長としては、ローテートの柔軟性や救急対応の経験などが挙げられると思います。
 まずローテートについてですが、当院の研修では各科を回る前に処置室での静脈採血や麻酔科での呼吸管理を経験することができます。これらの手技は救急対応や各科の研修においても必要となってくるため、最初に指導して頂けたのはとてもためになりました。またその後の研修に関しては、できる限り個々の希望に沿ったローテートを組むことができます。私の場合、前半は糖尿病内科、呼吸器内科、消化器内科など内科を中心としたローテートを組み、後半は外科、麻酔科、耳鼻咽喉科などで研修をさせて頂きました。同期を例に挙げると、放射線科や整形外科、脳神経外科、皮膚科、精神科などでの研修も可能でした。研修をしていく中でローテートの希望が当初と変わってしまったこともありましたが、可能な限り対応してもらえました。 
 次に救急対応についてですが、当院は8日に1回救急当番を担当しています。初期研修では日直当番、準夜当番、深夜当番と3つの時間帯に分かれ、初期対応を行います。内科では頭痛や腹痛など一般的な症例から、時には心肺停止などの救急搬送症例を対応することもありました。また、外科や整形外科、脳神経外科などの領域での初期対応も経験でき、これらの経験は将来特定の科を選択した後にも活かされると感じました。
  当院の先生やコメディカルの方々は優しい人ばかりで、とても恵まれた環境で研修をすることができました。興味のある方はぜひ見学をされてみると良いと思います。

初期研修1年目 佐藤 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
佐藤 医師

 松山市民病院で初期研修をさせて頂き、この場で1年間を振り返りたいと思います。
 当院にきて4-5月は、採血室・麻酔科を約1週間まわり、メンター(1年間研修医をサポートする役割)の先生に約1ヶ月つくことから初期研修が始まりました。ここで採血方法・バイタル管理・カルテの使い方など、医療者として必須の手技・業務を、各専門の方々に丁寧に教えて頂きました。特に業務に関しては、メンターの先生から多くのことを学びました。その中で一番驚いたことは、予想以上に医療従事者同士の連絡を大切にしていたことです。当日検査・治療方針など変更がある場合、カルテの記載・指示で済まさず病棟や検査室などにすぐ連絡していました。また、分からないことがあれば、図書室や医中誌を活用するだけでなく他の医師・看護師・薬剤部・病理部・栄養部などにすぐ相談していました。人と人との連絡・相談を大事にすることが、医療ミスを防ぎ質のよい医療を提供できるということを前提に行動されていました。私自身は伝書鳩となって、指導医の指示に従って患者さんや病棟へ治療方針を連絡し、また先生に状態を報告することから、医療を学んでいきました。 
 余裕をもって6月頃から、研修医は各々希望する科を回り始め、救急にも参加するようになりました。研修科も救急も上級医に相談しやすい点が一番心強く、自身が成長し患者さんへの貢献範囲が広がるのを実感できると嬉しかったです。また、実習時代に「患者の話をよく聞くのが大事だよ」と患者さんから教わったことがありましたが、初期研修以降、患者さんに治療方針や注意点を説明できることも大事だと思うようになりました。先生方が外来や治療や検査の合間を縫って患者さんに何度も説明をされていましたが、自身もきちんと説明できるように心がけたいです。 
 ここから余談ですが、研修1年の間にイベントを設けてくれる同期が多く有り難かったです。屋外で集まることもあれば(BBQ、スポーツ、店飲み)、屋内に集まって人狼ゲームを夜な夜な行い上達していきました。忘年会の出し物の練習に毎週休日を費やした時は、疲れるときもありましたが、部活が再開したようで楽しかったです。松山市民病院で初期研修をさせて頂きありがとうございました。愛着が沸き離れるのは少し寂しいですが、残り数か月を大事に過ごしたいです。

初期研修1年目 髙石 医師(協力型)

松山市民病院での研修内容について

初期研修1年目
(協力型)
髙石 医師

 協力型プログラムとして、1年間内科系を中心に研修させて頂きました。日々の診療では病棟業務や手技が中心となります。基本的には指導医の先生の下で病棟の患者さんを診ていきます。上級医の指導の下、手技も積極的にさせてもらえます。
 8日に一回ある救急日には、軽傷から重症まで様々な主訴で多くの患者がやってきます。上級医の対応を見たり、指導を受けながら対応したりすることで、非常に多くのことを学べたと思います。

当院での研修の長所・短所

 最低1ヶ月単位で比較的自由にローテートする科の希望を出せるということや、各科の垣根が低いことなどがあると思います。救急日には、早くから様々な先生と関われますし、上級医の先生方と同じ医局に机があるため、困った時には他科の先生に相談しやすい環境だと思います。短所としては精神科など無い科がいくつかあることでしょうか。

当院での研修を考えている学生・初期研修医へのメッセージ

 丁寧に指導してくださる先生ばかりで、充実した研修生活を送れると思います。

初期研修1年目 田中 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
田中 医師

 私は協力型として1年間松山市民病院で初期研修をさせて頂きました。松山市民病院の初期研修の大きな特徴の1つに救急業務があります。松山市では救急輪番制度を採用しており、8日に1回救急業務に当たります。初期研修医は毎回業務に就き、内科・外科・小児科・放射線科とローテーション中の科に合わせてそれぞれの科の救急を担当します。救急で担当する症例の科や重症度は多岐に渡り、大変勉強になります。自身が研修していない科の症例に触れ、様々な科の先生方に指導して頂くことのできる貴重な機会です。当院の先生方はとても指導熱心でどんな些細な質問にも丁寧に応じてくださるので、臆することなく救急業務に就くことができます。 
 研修に関しても一度にローテ―トする研修医数が各科で最大3名程度までと適度な人数であり、症例数もある程度行きわたっています。3次救急のような重症例や大学病院のような専門性の高い治療を学ぶ機会は少ないですが、化学療法や放射線療法まで内容も幅広く治療の一連の流れを経験することができます。また、担当患者数も適度であり、じっくりと症例に向き合う時間も得ることができます。さらにどの科の先生方もエコーや内視鏡など手技の実践の機会を多く与えて下さるので、手技を学ぶ機会は十分に得られます。研修医の数も今年は1年目13名、2年目5名の計18名と適度な人数であり、1・2年目の研修医同士とても仲が良いです。研修医専用の勉強部屋も用意されており、そこでそれぞれが経験した症例や迷った症例などお互いに情報交換をしています。
  松山市民病院では先生方はもちろんのこと看護師、薬剤師、検査部の方々もとても優しく親切で、皆さんで研修医を育てて下さいます。分からないことがあればどんなに些細な相談にも乗っていただき、それぞれの診療科ごとや職種ごとの垣根が低く、コンサルトしやすい環境です。この点は大きな特徴だと思います。大規模な病院ではないですが、その分職員の方々が研修医全員をよく覚えていて、いつも声をかけてくださり嬉しかったです。職場環境はとてもよくこの1年間とても充実した研修生活を送ることができました。もし松山市民病院での研修を少しでも考えられる方がいたら、ぜひ一度見学にいらしてください。

初期研修1年目 西川 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
西川 医師

 医師免許を取得して初めての勤務先に松山市民病院を選んだことは、私にとってとても幸運なことでした。松山市民病院は様々な面で研修医にとって「丁度良い」病院だと感じています。 
 まず、病院の規模が丁度いい。25もの診療科がありながら各科の敷居がとても低いのです。医局が診療科ごとに分かれておらず、患者さんについての相談はもちろん、ちょっとした世間話から恋バナ(笑)までなんでも気軽に話せる雰囲気があります。他にも診療現場での例を挙げるなら、内科救急では、消化器、呼吸器、内分泌といった専門の異なる先生たちが入り乱れて診療にあたっており、その中で研修させて頂く私達も自然といろんな先生とお話しする機会が増えます。ある診療科を研修する前からその科の先生とお互いを知っているというのは、数ヶ月ごとにローテーションする研修医にとってはとても心強いことで、スムーズに研修に入ることができました。 
 次に、研修医の数が丁度いい。私の同期は13人と例年に比べると少し多かったようですが、各個人が希望通りのローテーションを行いながらも十分な症例、手技を経験することができました。都会では研修医同士の症例の取り合いなどが存在すると聞いたことがありますが、そういったものとは無縁の穏やかな研修医生活を送ることができました。そのせいか研修医同士の仲もよく、「同期会」が開かれることもままありました。みんなで集まって何かできる人数、という点でも丁度良い人数だったと思います。少なすぎたら盛り上がりに欠けますし、多すぎるとまとまりませんからね。 
 そして、忙しさが丁度いい。いろいろな経験をさせて頂きながらもパンクすることはないと思います。もちろん望めば望むだけいろいろなことをさせて頂けます。上級医の先生方も何でも丁寧に教えてくださる優しい方ばかりで、研修医にとってはこの上なくホワイトな病院ではないでしょうか。 
 最後に、病院の立地が丁度いい。周りは比較的静かなのですが、少し自転車を走らせれば松山の中心地に行けます。とても便利な立地です。病院だけではなく周囲の環境というのも生活する上では無視できない点だと思います。 
 できることならもう1年研修させて頂きたいと思ってしまうほどに私には居心地の良い病院でした。気がかりなことといえば、最初にこの病院を経験してしまって、今後他の病院でやっていけるか不安なことぐらいです。

初期研修1年目 山田 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
山田 医師

 私は愛媛大学との協力型プログラムとして1年間研修させて頂きました。大学が県外であり愛媛県の病院について詳しく知らないままいくつかの病院を見学しましたが、当院の印象がとても良かったため1年目の研修先として選択しました。 
 各科ローテーションでは先生に付いて業務を間近で見て、実際自分でも手を動かして、様々なことを教えて頂きました。基本1人の先生に1人の研修医がつくため積極的に手技をさせて頂くことができ、その都度細やかな指導を受けることができました。また8日に1回の二次救急では日勤・準夜・深夜のどこかの勤務帯に入り、患者さんの初期対応を行います。困った場合は上級医の先生たちにすぐ質問できる体制であり心強かったです。初めは何をしてよいのか分からず今日も何もできなかったと落ち込むこともありましたが、先生方、看護師さん方がとても根気よく付き合ってくださいました。知識も手技もまだまだですが、最初に比べると少しは成長できた…気がしています。 
 どの職種の方々も本当に優しく、温かい人達ばかりで、至る所でフォローして頂きとても研修しやすい環境で、1年間体力的にも精神的にも追いつめられることなく研修できました。食堂のご飯もおいしくて毎日楽しみでした。強いて短所を挙げるならば、病院の規模がそこまで大きくないため経験できる症例が少ないところだと思います。同期も13人おり、研修のことはもちろん些細なことも気軽に話せる大切な仲間になりました。医師として働き始めた1年目に当院で研修できたことは本当に良かったと思います。 

初期研修1年目 山下 医師(協力型)

初期研修1年目
(協力型)
山下 医師

 1年間、愛媛大学の協力型プログラムとして松山市民病院で研修させて頂きました。当院の研修では主に内科メインで回り、循環器、消化器、呼吸器、糖尿病など様々な疾患を診る機会がありました。検査や投薬、点滴の指示など、何事も1つ1つ上級医の先生にご指導頂きながら行い、安心して研修することができました。当院は内視鏡やエコ-などの検査や、ルート確保や気管挿管、CVC挿入などの手技を研修医にさせて頂けることが多く、丁寧に教えてもらいながら手技を行える点が良かったと思います。
 松山市は救急当番を8日に1回という輪番制で行っているのですが、当院の救急対応で良いと思う点は、初期研修医がファーストタッチさせてもらえることです。患者さんが搬送されたら、問診や身体診察をし、検査のオーダーを出すのですが、この検査で良いのか、問診で足りない情報はないのかなど、上級医の先生方にすぐ相談しやすい環境にあり、困ったときにはすぐに手助けしていただける点が魅力であると思います。また、当院の救急当番の時間帯が日勤・準夜・深夜帯に時間が区切られているため、対応している間は大変なことも多いですが、翌日まで持ち越すことなく無理なく仕事を行うことができます。 
 当院の特徴ですが、研修医と研修医以外の先生方の医局が同じであるので、自分がローテーションしていない科の先生にも相談しやすい環境にあります。入院中の患者さんで他科でも共診して頂きたい時に、臆することなく相談できるところが他の病院とは違う良い点であると思います。
  業務時間以外の普段の生活ですが、朝の業務が終われば、昼食を院内の食堂で食べることが多いのですが、いろんな科の先生方と垣根なくお話でき、仕事の話から普段のたわいのない話もできます。また、当院は研修医用の部屋もあり、昼休憩に使ったり、パソコンも備わっているのでカルテの閲覧、記載を行うなど有効に時間を活用することができます。1年間当院で研修でき、本当に良かったと思います。ぜひ一度見学にいらしてみてください。

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