平成30年 初期研修(基幹型)

初期研修2年目 明地 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
明地 医師

 私は松山市民病院の基幹型として初期研修を行いました。松山市民病院では最初の約1ヶ月、麻酔科でマスク換気やルート確保をしたり、検査室で採血したり、午後外来を見学(または初診を)したり、個々人の担当指導医について回りながらカルテや診療に慣れていったりする期間があります。このようなシステムで無理なく初期研修を開始できることは魅力の一つだと思います。その後、私は、循環器内科(3ヶ月)、小児科(1ヶ月)、糖尿病内分泌内科(2ヶ月)、呼吸器内科(2ヶ月)、麻酔科(2ヶ月)、皮膚科(1ヶ月)、消化器内科(2ヶ月)、放射線科(1ヶ月)、精神科(1ヶ月)、血液内科(1ヶ月)、脳外科(1ヶ月)、地域研修として西予市民病院(1ヶ月)、そして愛媛大学神経内科(5ヶ月)を回らせていただきました。このように基幹型でありながら、大学で研修を行うことも可能です。また、個人的に興味のある疾患を対象とした国際学会に参加させていただくこともできました。融通の利く研修環境に感謝しています。

 松山医療圏の2次救急は輪番制で8日に1度、2次救急を担当します。コンスタントに救急を学ぶことができること、体力面においても2交代でなく3交代であることが良いと思います。
電子カルテは、最初は使い方がわからないと思いますが慣れるので頑張ってください。非常に使いやすいと思います。他の病院の電子カルテを使ったとき、当院の電子カルテがいかに使いやすかったかわかると思います(具体的には画面が大きくかつ2画面、Stellarが入っている、電子書籍が豊富、薬剤情報が右クリックですぐ見られるなど)。
 最初の科は循環器内科でしたが、夜間、指導医にコールをしても親切に対応していただけました。また、やる気があればカテーテルなどの手技も多くさせていただけます。循環器内科志望の方にはぜひおすすめします。他の科についても同様のことがいえます。まずは見学に来てください。

「当院の特典」
モバイルデータ通信付きのiPadが支給されます。また、もともと搭載されている電子書籍に加え、一定額の電子書籍を各々購入できます。そして、食堂のご飯が美味しいです。

「研修を開始したら・・」
 初期研修が始まったら、日々の診療、勉強だけでなく、時には初期研修修了条件の症例をまとめながら研修を行った方が良いと思います。また、精神科を回らないとどうしても経験できない症例もあるので回った方が良いと思います。
 私たちの代から、新専門医制度が始まります。内科に関しては、現時点の情報では、5年目に内科専門医を受験する際の必要症例のうち、80症例は初期研修の症例を登録できることになっています。しかし、その条件としては、内科学会指導医が指導した症例に限るなどいくつかの制限があるようです。条件を確認して、初期研修が始まったら、使えそうな症例はちゃんとメモをとっておくようにした方が良いです。特に、3年目以降に専門としたい科では診ないであろう内科症例を隔たりなく集めておいた方が、3年目以降に自分の専門の科で学べる時間が増えると思います。そういった症例があれば積極的に担当させていただくようにしてみて下さい。
 最後に、ここには書けない話は見学や病院紹介ブースで聞いてみてください。

初期研修2年目 浦岡 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
浦岡 医師

 こんにちは、2年次研修医の浦岡と申します。松山市民病院での研修も終わりが近づいてきます。あっと言う間の2年間でした。はじめは緊張してあたふたすることばかりでしたが、指導医の先生方を始め、スタッフの皆さまがとても優しく、何度も助けて頂きました。個性的な同期にも恵まれ、辛い時も飲み会をしたり、遊んだりして楽しい研修生活を送ることができました。このページをご覧になるのはマッチング前の学生の方が多いと思います。僕がこの病院を志望した理由の一つに救急外来の環境があったので、その感想を簡単に述べたいと思います。

 8日に一回の救急日、研修医は内科救急や外科系救急に分かれて担当します。内科救急はさらに救急車担当とwalk in担当に分かれます。救急車ではCPA、ACS、脳卒中、喘息、肺炎、腸閉塞から良性発作性めまい症や過呼吸発作、急性アルコール中毒など色々な症例を診ることができます。一年目も半年くらいたって少し慣れてくると、頻度の高い主訴では問診、診察、検査や治療がパターン認識できてきます。目撃者のいない意識障害だったり認知症の方だったりすると、病歴や薬歴が不明なこともあります。そういった救急特有の不確定要素がある中、臨床的な判断をしていく上で上級医の先生方の知恵や思考を垣間見ることができました。
 walk inの患者さんは当然救急車より軽症の方が多いですが、数多い軽症例の中に重症例が混じっており、病歴聴取の重要性をいつも痛感しています。冬場には外来は感冒症状の方で溢れ、ほとんど発熱外来と化すこともあります。
 外科系救急では、縫合や脱臼の整復、骨折の固定などを行いました。上級医が丁寧に指導してくださり、フィードバックも頂けます。自分の処置がちゃんとうまくいったか後日の受診で確認することもありました。
 総じて、上級医と相談できる環境で、自分1人で抱え込むこともなく救急外来を経験できてよかったと思います。忘れられない症例も数多くあります。

 以上、稚拙な文ですが病院選びの参考になれば幸いと思います。もし松山市民病院での研修を少しでも考えられる方がいたら、ぜひ一度見学にいらしてください。

初期研修2年目 大内 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
大内 医師

 私は基幹型研修医として松山市民病院で2年間研修をさせていただきました。研修病院を選ぶにあたって、私は専門性の高い疾患より頻度の高いメジャー疾患を広く学べることを重視しました。その他、各科の垣根が低いことや二次救急を行っていること、手技を学べることなどを条件にいくつかの病院を絞りました。最後は本当に悩みましたが、見学に伺ったときの病院の明るさや女性医師が多く活躍している点が決め手となり当院を選びました。

 実際働いてみての印象は、先生方をはじめコメディカルの方々も本当に優しく、見学に来た時のとおりの明るくフレンドリーな病院だと感じました。各科の先生方も仲が良く、診療科を超えての交流やコメディカルを交えての飲み会も多くありました。
 1年目は各内科と麻酔科をメインに研修を行い、2年目に精神科や皮膚科、整形外科などのマイナー科や外科での研修を行いましたが、どの科も非常に指導熱心で不勉強な自分に一から教えて頂き、様々な手技もさせて頂きました。

 日々の研修については書ききれませんが、救急日についてピックアップするならば、感冒や打撲などの軽症患者から脳卒中や大動脈疾患、ACS、CPAなどの重症患者が訪れ、1日の救急車搬入数は多いときで100台を超えます。ファーストタッチから研修医も診させていただきますが、常に上級医もいてくださる体制なのでその点は安心して研修できると思います。また、当院の救急は内科・外科・整形外科・脳神経外科・小児科に分かれており、研修医もそれぞれに配属されているので、きちんと専門科の先生方に救急対応を教えていただけたのもありがたかったと思います。勤務体制についてもそれぞれの当番時間が日勤と準夜、深夜にわかれているので無理なく集中して研修をおくることができました。

 研修病院に求めるものは人によってそれぞれ異なると思いますが、私自身はこの病院を選んで本当によかったと思っています。強いて欠点をあげるならば周囲が本当に優しく、厳しく叱られるようなことがなかった点で、もっと自分自身に厳しく自らを律しなければならなかったなと反省しております。私にとってこの2年間は本当に幸せな時間で、市民病院の先生をはじめ出会ったコメディカルの方々には感謝しかありません。3年目は麻酔科医として後期研修をおくるためこの病院を離れることになり寂しく感じていますが、将来1人前の医師となってこの病院に帰り、恩返しできればなと考えています。

初期研修2年目 野﨑 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
野﨑 医師

 松山市民病院で2年間、基幹型として研修させて頂きました。
 私は愛媛大学医学部6回生の春、地元徳島に帰って研修を行うのか、このまま愛媛に残るのかさえも決めていない状況でした。とりあえず病院見学に行こうと思い、見学に行った病院の内の1つが松山市民病院でした。見学に行ったどの研修病院もそれぞれ長所があり、魅力的な研修先に感じました。その中で雰囲気が一番良いなと思ったのが市民病院でした。どの職員さんも挨拶をしてくれる、活気があるといった、今振り返るととても感覚的な理由だとは思いますが、自分としてはどの病院も研修内容は多彩で甲乙つけがたかったですし、2年間過ごす職場なので周囲の雰囲気が良いかどうかは大事だと感じ、初期研修先に決めました。また自分が本当に医療者としてやっていけるかどうか、何か失敗を起こさないかとても不安で、いきなり超急性期病院や大病院で働くことの恐れがあったことも理由のひとつでした。

 その後実際働いてみると、とても恵まれている環境だなと再度感じました。簡単に例を挙げると、福利厚生がしっかりしていること、研修医でも手技や検査に積極的に参加できること等です。また見学の通り、職員が優しいのには驚きました。ここでいう優しいというのは怒られないということではありません。研修では色々失敗も経験しましたし、しんどいことも悔しいことも色々経験しました。注意されることも勿論ありました。しかし理不尽に怒られたことはほぼありませんし、注意された後は必ず何がいけなかったのか、どうしたら良かったのかを優しく教えてくれます。また上級医の先生だけでなく、職種を超えて看護師さんや技師さんにも様々な知識を教えて頂き、とても勉強になりました。教えていただくだけで満足するのではなく、自身で勉強するという姿勢も初期研修中に身につきました。今でも医師としての自信はそこまでありませんが、研修初期にあった漠然とした不安は薄れて、何事も何とかやってみようという気概は持てるようになったと感じます。成長を促してくれるという意味で、市民病院は本当に人的環境が整っていると思います。

 パンフレットやホームページの情報だけではわからないこともたくさんあると思うので、見学に行こうか迷っている学生さんは是非一度見学に来てみて下さい。

初期研修2年目 松本 医師(基幹型)

初期研修2年目
(基幹型)
松本 医師

 私が大学6年生の時、松山市民病院を志した理由は輪番制の病院であることと、見学時の職場の雰囲気がとても良かったことです。

 8日に1回の救急日は市民病院だけで担っており、初めの頃は上級医の先生に質問ばかりで何もできませんでしたが、熱心な指導のおかげで数か月後には自分で考えて行動することができるようになりました。それでも、難しい症例や分からないことはたくさんありましたが、どの先生も優しく教えてくださり、恵まれた環境の中で研修生活を送ることができました。問診の取り方、CPAや交通外傷などの対応は、この8日に1回の輪番救急で多くの症例を経験し勉強することができたと思います。

 6か月研修をさせて頂いた外科においては、消化管疾患・乳腺疾患の症例を主に診させてもらいました。研修1年目の時には、乳腺エコーの手技やマンモグラフィーの読影を先生や技師さんに教えて頂いたり、広島市民病院での若手医師向けの講座に参加させて頂いたりもしました。2年目では腹腔鏡のカメラ持ちや機械吻合などもさせてもらい、大変貴重な経験となりました。高齢の消化器系癌患者さんは最低限の食事をとることができなかったり、手術も万全の状態で受けることができなかったり、問題が多くあります。一人一人の患者さんに対し、手術内容や時期、栄養の取り方を考え、回復に向けてどうやってアプローチしていくのか検討していく過程が大変興味深かったです。手術に対して、より興味を持てたのは、外科であらゆる手術に参加させてもらい、見学だけでなく実際に術者の1人として丁寧に指導してくださったからだと思います。

 3年目からは市民病院にない産婦人科を専攻することになりましたが、麻酔科での脊髄麻酔の指導や外科で教えて頂いた基本的な糸結びや縫合、糖尿病内科での血糖管理の仕方など、今後も大切になってくる手技や知識をたくさん身につけることができたと思っています。

 市民病院で2年間働いて、医師に限らず看護師の方や他職種の方も優しく声を掛けてくださり、働くうえで職場の雰囲気の重要さを改めて実感しました。見学1日だけでも病院の良さは十分実感できると思います。ぜひ1度見学に来てみて下さい。

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