| 1.一般目標 |
| 一般臨床医師として産科,婦人科救急および日常よく遭遇する産婦人科疾患の初期診療が出来ることを目的とする |
| 2.行動目標 |
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A.研修全般プログラムの「A 経験すべき診察法・検査・手技」にある(2)基本的な身体診察法のうち下記の項目を達成(aまたはb)する |
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B.研修全般プログラムの「B 経験すべき症状・病態・疾患」にある(2)緊急を要する症状・病態と(3)経験が求められる疾患・病態にある下記の項目を達成(経験がある)する |
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C.研修全般プログラムの「C 特定の医療現場での診療」にある下記の項目の達成(aまたはb)率を2年間で60%以上にする |
| <産科> |
| 1. 生殖生理学の基本を理解する 母胎の生理,羊水の生理,胎児の分化,発育の生理、分娩の生理,胎盤の生理,産褥生理を理解する |
| 2. 正常妊娠,分娩,産褥を管理する |
| 3. 異常妊娠,分娩,産褥を管理する |
| 4. 妊婦,産婦,褥婦の薬物療法を理解する |
| 5. 産科検査 妊婦の診察法,胎児・胎盤機能検査法,超音波検査法,分娩監視装置による検査法,X線検査法などを理解する |
| 6. 産科手術の習得 子宮内容除去術,帝王切開術,吸引分娩術,子宮頚管縫縮術などの助手を経験する |
| 7. 産科麻酔と全身管理 麻酔法の種類と適応を理解する |
| 8. 新生児の管理 正常新生児を管理する,新生児異常のスクリーニングを理解する 異常新生児の管理する |
| 9. 産科救急時の全身管理 |
| 10. 内分泌 胎盤ホルモンの種類,生理作用,生理機序,妊娠経過による変化等を理解する 胎児胎盤系におけるステロイドホルモン産生の機序と臨床的意義を理解する 子宮収縮に関係するホルモンの基礎知識を有し、それを臨床に用いられる 乳汁分泌の機序を理解する |
| 11. 感染症 妊婦における感染症の特殊性を理解する 胎内感染と胎芽,胎児病の関係を理解し,患者を指導する 周産期感染の診断,治療,予防ができる |
| <婦人科> |
| 1. 婦人の解剖,生理学を理解する 腹部,骨盤,泌尿生殖器,乳房の解剖学,泌尿生殖器発生学,性機能系の取扱いを理解する |
| 2. 婦人科疾患の取扱い 感染症の診断,治療を行い得る 腫瘍の診断,治療,病理についての知識を有する 内分泌異常の治療に必要な知識と経験を有する 不妊症の治療に必要な知識と経験を有する 性器の垂脱の診断,治療を行い得る |
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3. 婦人科手術 |
| 4. 放射線治療 治療法の種類,適応について述べられる 治療中の患者管理を行い得る |
| 5. 化学療法 治療法の種類,適応について述べられる 治療中の患者管理を行い得る |
| 6. 内分泌学 性機能に関するホルモンの種類,生理作用,作用機序等を理解する 内分泌検査の原理と適応を理解し,結果の判定できる 基礎体温測定法,各種ホルモン測定法,頚管粘液検査法,各種ホルモン負荷試験,腟内 容塗沫検査法, ホルモン療法の種類と原理を理解し,経験する 排卵誘発法,排卵抑制法,子宮出血止血法,子宮出血誘発法,黄体機能不全治療法, 乳汁分泌抑制法, 更年期障害治療法,月経随伴症状治療法を理解する |
| 7. 婦人性器の感染症 性感染症の特徴を理解する 病原体の種類,検出法,感染による症状を理解する 抗菌剤の種類と特徴を理解する 抗菌剤の選択を適切に行い,禁忌,副作用を理解する |
| 上級医の指導のもとに産科,婦人科患者の病歴作成,診療,治療および救急処置を行い,また分娩の取り扱いを研修する 手術の助手を務め,産婦人科手術の実際を学ぶ |
| 1) 最初の1週間に上級医が交代して行うガイダンスを受ける 2) 産科で週7回の副直を行う 3) 症例検討会,抄読会,カンファレンス(月~金)に参加する 4) 部長回診および病棟診察に参加する |

