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IVR科

 IVRとはInterventional Radiologyの略で「画像下治療」と訳されます。文字通り、X線やCT、超音波などの画像診断装置で確認しながら、カテーテルやワイヤーなどを用いて侵襲の小さな治療や検査を行います。当院は日本IVR学会のIVR専門医修練認定施設であり、IVRにも積極的に取り組んでおります。治療は外科、放射線科のIVR専門医が合同で担当いたします。診療形態としては、いろいろな臓器疾患に応用可能であることから、特定の外来枠は設けず、各診療科のご依頼に応じて手技を行っております。
 以下、各部位ごとに代表的な手技について紹介させていただきます。
 
呼吸器  
 大量喀血に対して気管支動脈等を経カテーテル的に塞栓し出血を制御することができます。その他、脳梗塞や脳膿瘍の原因になる肺動静脈奇形に対する塞栓術、肺動脈血栓に対する血栓溶解吸引療法などが施行されます。腫瘍性疾患に対するCTガイド下肺生検なども対応可能です。
 
肝、脾、膵  
 肝動注化学塞栓療法は1978年に日本で最初に開発された歴史ある手技であり、近年、球状塞栓物質の導入やマイクロバルーンカテーテル応用など発展が目覚ましい分野です。肝癌の栄養血管を選択的に塞栓することで、より高い抗腫瘍効果と肝機能温存が可能です。事前のMDCTやコーンビームCTによる栄養血管同定も積極的に活用し、最良の手技を心がけております。もちろん、肝細胞癌破裂など緊急時にも対応いたします。
 肝障害に伴う門脈圧亢進症に対して部分脾動脈塞栓、門脈体循環シャント塞栓術などを施行します。胃静脈瘤に対しては静脈瘤の排血路(BRTO)や門脈側(PTO)からアプローチして塞栓術を行います。
 重症膵炎については、FOYと抗生剤の動注療法、膵炎に続発した仮性動脈瘤に対する塞栓術や膿瘍のドレナージなどを行います。

 
消化管  
 内視鏡的に止血困難な消化管出血に対して、カテーテルにて破綻血管へ直接到達し塞栓を行います。腹腔内膿瘍などに対するCTガイド下穿刺ドレナージも対応します。
 
泌尿器  
 膀胱癌に対する動注化学療法、腎動静脈奇形や血管筋脂肪腫などの塞栓術に対応しています。
 
ER  
 外傷初期診療時の出血コントロールは重要です。もちろん、当科では経カテーテル的な緊急止血に対応しております。近年、ダメージコントロール手術の概念に準じたダメージコントロールIVRといった考え方が紹介されるなど、注目されている分野の一つです。当科でも画像診断から治療まで速やかな対応が出来るように努力しております。
 
その他  
 内臓動脈瘤はまれな疾患ですが、破裂時の致死率は高く、大きい物は塞栓術の適応になります。
 原発性アルドステロン症は高血圧の5-10%を占めるとされ、副腎静脈サンプリングはその治療方針決定に重要です。

 


過去5年間の症例数

TACE  377
リザーバー留置  19
止血術  11
その他  57
 

IVR科スタッフ
 
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