認知症ケアサポートチーム(DST)

 急激な高齢化に伴い、認知症を発症する方の数は今後ますます増加していくことが予想されます。認知症の方が入院した場合、過剰なほど刺激が多い入院環境の中、病気による身体の不調を感じ、慣れない治療を受けなければなりません。そのため、日頃できていたことが上手くいかず不安になり、さらに環境の変化から混乱してしまうことがあります。認知症ケアにおいて、認知症の人が抱える身体の苦痛や心のつらさを理解し、個々人にとって安全な療養環境を整え、安心して治療が受けられるように支援することが必要になります。

認知症ケアサポートチーム(DST)とは

 認知症による行動・心理症状や意思疎通の困難さにより、身体疾患の治療が円滑に進まないことが見込まれる患者さんに対し、認知症の悪化を予防し、身体疾患の治療を円滑に受けられることを目的として活動する多職種で構成されたチームです。
 認知症ケアサポートチームは、Dementia care Support Teamの頭文字をとってDSTと呼んでいます。

DSTのメンバー構成

医師(脳神経内科) 1名 理学療法士 1名
認知症看護認定看護師 1名 作業療法士 2名
看護師
(リンクナース)
1名
(12名)
言語聴覚士 2名
社会福祉士 1名 管理栄養士 1名
薬剤師 5名 公認心理士 1名

認知症ケアサポートチームの役割・活動

認知症ケアサポートチームの役割

 さまざまな原因によって入院した認知症を有する患者さんと、その患者さんに関わるスタッフへのサポートを行います。病棟での認知症看護・治療の実情について把握し、認知症や認知症ケアに関する正しい知識に基づいて対応方法や治療方法について助言・提案します。これにより、認知症ケアの実践力の定着・向上を図り、認知症を有する患者さんが最善の医療を受けられ、安心して療養生活を送れることを目指します。
 認知症看護認定看護師を中心に、毎日カンファレンスとラウンドを行い、病棟スタッフに対応方法や薬剤等治療方法を提案します。毎週金曜日はチーム内の全職種が集合し、合同でカンファレンスを行い、対応方法について協議します。中核症状と行動・心理症状、せん妄の出現等、早急な介入が必要と判断した場合は、随時対応をしています。

主な活動内容

1.病棟ラウンド・カンファレンス

 認知症看護認定看護師を中心に病棟ラウンド・カンファレンスを行い、病棟スタッフと協働してより良い療養生活が送れるようサポートしています。

2.チームカンファレンス(毎週金曜日) 

 チーム内の全職種が集合し、合同でカンファレンスを行い、対応方法について多角的視点で協議を行っています。

3.認知症の症状に対する環境調整、ケアの提案

 行動・心理症状(BPSD)の要因や患者さんのニーズを探り、対応策、方法について提案を行っています。また、不安や混乱を防ぎ安全な環境調整や、患者さんのできる能力を活用するケアについて検討し提案をしています。

4.適切な薬剤調整の提案

 治療薬の整理や、非薬物療法の効果が乏しい場合は、薬剤投与について提案を行っています。

5.身体抑制の解除に向けた取り組みの助言

 代替え案について検討し、身体抑制を解除できるよう取り組んでいます。

6.高齢者ケアサポートマニュアルの作成と改訂

 現場で活用できる認知症ケアマニュアルの作成と改訂に努めています。

7.認知症ケアに関する研修会

 病院スタッフに認知症に関する知識の向上を図り、認知症患者さんの視点に立ったケアが行えるよう支援しています。

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