肝炎医療コーディネーターチーム

  当院は、肝疾患専門医療機関として愛媛肝炎ネットワークに参加する施設です。世界保健機関(WHO)の「2030年までにウイルス性肝炎を撲滅する」という目標達成に向けて、2021年から肝炎医療コーディネーターチームとして消化器内科 木阪先生を中心に多職種で活動を開始しています。

肝炎とは

 我が国の肝炎(ウイルス性肝炎)の持続感染者は、B型が110万人~120万人、C型が90万人~130万人存在すると推定されていますが、感染時期が明確ではないことや自覚症状がないことが多いため、適切な時期に治療を受ける機会がなく、本人が気づかないうちに肝硬変や肝がんへ移行する感染者が多く存在することが問題となっています。

※厚生労働省ホームページより

肝炎医療コーディネーターとは

 肝炎患者さん等が適切な肝炎医療や支援を受けられるように、医療機関・行政機関・その他の地域や職域の関係者間の橋渡しを行います。

 肝炎ウイルス検査の受検、検査陽性者の早期の受診、肝炎患者さん等の継続的な受療の促進、行政機関や医療機関によるフォローアップが円滑に行われるようにすることを基本的な役割としており、各都道府県にて養成しています。

 当院では、2022年現在、27名の肝炎医療コーディネーターが所属しています。

 

※厚生労働省ホームページより

チームのメンバー構成 (2023年1月現在)

医師 1名 看護師 3名
管理栄養士 2名 薬剤師 2名
医療事務 2名 臨床検査技師 1名
理学療法士  1名

活動内容

  • 会議1回/月
  • 院内の陽性者拾い上げから受診支援、ご家族への受検支援
  • 服薬指導
  • 肝臓病教室
  • 啓発イベント など

これまでの活動

入院患者HCV抗体陽性者拾い上げ

 陽性者の方を訪問し、受診支援を行っています。

2022年7月28日 世界肝炎デー啓発イベント

 不織布マスク、受検案内の配布、健康相談を行いました。

2023428日(金) 第3回肝臓病教室

 テーマ:C型肝炎について
 講師:消化器内科 小川先生

2023年7月28日 第2回世界肝炎デー啓発イベント

 世界保健機関(WHO)は2010 年に、世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として、7 28 日を「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」と定めています。肝炎デーのテーマカラーはスカイブルーです。今年は、世界肝炎デー週間に正面玄関をブルーにライトアップしました。

 7月28日には、医師による無料相談ブースを設置し、11名の方々の相談と啓発グッズの配布を行いました。また、入院患者さんへ給食の食札に啓発の呼びかけを行いました。

 

C型肝炎、B型肝炎、肝硬変の方向けに「肝臓病の理解のために」というパンフレットを作成しました。

ダウンロードできます

↑ダウンロードできます↑

検査を希望される方へ

 お住まいの地域によって手続き方法が違います。肝炎医療コーディネーターにご相談ください。

治療を受けられる患者さんへ

・肝炎治療(インターフェロン治療、インターフェロンフリー治療、核酸アナログ製剤治療)に対する医療費の助成について

 2008度からB型・C型肝炎のインターフェロン治療に対する医療費助成を開始し、2009年度からは、一定の条件を満たした方には助成期間の延長を認める等に変更をされています。 2010年度からは、自己負担限度月額の引下げや、核酸アナログ製剤治療を助成対象に追加する等に変更されています。2011年度からはテラプレビルを含む3剤併用療法等を、2014年9月からはインターフェロンフリー治療を助成対象に追加するなど、より利用しやすい制度になっています。

消化器内科 木阪先生をはじめ、多職種で構成されている肝炎医療コーディネーターチームがご相談を承ります。

2023年10月からNAFLD対策を開始しました

 202310月からNAFLD対策開始にともない、肝炎医療コーディネーターチームに理学療法士が入りました。

 NAFLDとは 

 非アルコール性の脂肪肝から脂肪肝炎や肝硬変に進行した状態までを含む一連の肝臓病のことを「非アルコール性脂肪性肝疾患」(英語表記nonalcoholic fatty liver diseaseから「NAFLD(ナッフルディー)」)といいます。

 

 

  NAFLDの有病率は、日本では930%と報告されており、患者さんは全国で1,000万人以上いると考えられています。日本におけるNAFLDの年齢分布は、男性は中年層、女性は高齢層に多い傾向であることが報告されています。

  生活習慣の見直しや、体内の脂肪を燃焼させるため、関節に負担をかけない程度の筋肉トレーニング運動を加えるようにすると、筋肉量が増加して基礎代謝も高まるので、さらに効果的と言われています。今後、NAFLD対策として肝臓病教室の開催を予定しています。

  栄養士、理学療法士がサポートいたしますのでぜひご相談ください。

医師 1名 看護師 3名
管理栄養士 2名 薬剤師 2名
医療事務 2名 臨床検査技師 1名
理学療法士  1名

消化器科専門医師が2名になりました

 2023年10月より消化器内科:小田眞由先生が肝炎コーディネーターチームに加わりました。

院内の陽性者の拾い上げや受診支援が更に充実できるように活動していきます。

医師 2名 看護師 3名
管理栄養士 2名 薬剤師 2名
医療事務 2名 臨床検査技師 1名
理学療法士  1名

2024年3月25日(月) 第5回肝臓病教室

 テーマ:脂肪肝について        講師:消化器内科 山本先生

     肝臓病の運動療法について   講師:理学療法士

          

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