| 症状 |
大部分は、突然の胸痛です。肺の縮み方がひどい時は呼吸困難を伴います。
狭心症や心筋梗塞、骨格系の痛みとの鑑別が必要ですが、胸のレントゲン写真をとればすぐにわかります。
軽い気胸を繰り返している方の場合、胸痛が起こっても2〜3日休めば、回復することが多いので、「気胸」の常習者であることを自分で認識せずに日々を送っている人がかなりいらっしゃるようです。
そういう方は、医療機関を受診し、肺のCT検査を受けてください。
ブラ・ブレブは両側の肺にあることが多いので、稀ではありますが「両側同時気胸」を起こすことがあります。この場合、致死的なこともありますので早期の受診をお勧めします。
|
| 治療 |
治療の第一は、ドレナージです。これは、体外から胸の中に細い管を入れて、肺から漏れ出した空気を体外へ排出するためのものです。
気胸の際に肺が縮むのは、肺から漏れた空気の行き場所がなくなって肺を圧迫するためですので、この空気を除去すれば肺は膨らみます。
以前は、太い管を入れ、空気の吸引装置も大掛かりな物でしたが、最近は、たまご1個分程度の装置を胸にぶらさげるだけでよくなり、ドレナージ中の患者さんの運動制限も緩和され、その装置をつけたまま自宅療養も可能になりました。(下図参照)
|
 |
|
|
しかし、ドレナージは、肺を膨らませるのが目的で、空気の漏れを止める手段ではありません。
ここから先が大きな分かれ目です。
- ドレナージをしたまま、空気の漏れが自然に止まるのを待つ。
- 手術を行う。
それぞれの治療法を比較します。
|
| - |
ドレナージのみ |
手術(VATS) |
| メリット |
- 手術をしないということこと。
- 治療費が安い。(空気の漏れが止まらなくて長期入院となった場合は高くなる。)
|
- 再発率が低い。(約5%程度)
- 術後3,4日で退院→治療終了の予測が立つ
|
| デメリット |
- 再発率が高い。(約60%以上)
- 治療終了日を予測できない。
|
- 手術をするということ。
- 治療費がドレナージのみよりは高い。(入院手術費込みで保険点数80000点前後→自己負担額は保険によって異なります。)
|
|
どちらの治療を選択するかは、最終的には、患者さんと御家族の判断に依ります。
お若い方の場合は、手術をお勧めしています。「今後の人生において、プライベートや仕事上で大事な時期に気胸を再発させてしまった場合、非常に後悔することになるので、できれば再発率の低い治療法を第一選択すべきである」というのがその理由です。 |
| |