脊椎外来

脊椎外来のご案内

整形外科は運動器を扱う診療科ですが、脊椎(脊髄)には脳からの信号を手足に伝える神経があり、身体を支える本幹でもあります。当科では頭の付け根の頚椎から仙椎までの病気や外傷について、日本脊椎脊髄病学会が認定する脊椎外科指導医2名が担当しております。

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診療を受けるには?

毎週火曜日・水曜日午前中を脊椎専門外来としています。
かかりつけ医からの紹介の場合は、地域医療連携室を通じて診察予約することができます。
その他の日に受診されて、脊椎の病気が考えられるときは、脊椎外来を予約致します。

診察担当医師

寺井智也  日本脊椎脊髄病学会指導医
      日本整形外科学会脊椎脊髄病医
      日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術技術認定医
      日本整形外科学会専門医
      日本スポーツ協会スポーツドクター
      1998年卒

久保貴博  日本脊椎脊髄病学会指導医
      日本整形外科学会脊椎脊髄病医
      日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
      日本整形外科学会専門医
      日本スポーツ協会スポーツドクター
      2001年卒

どのような病気を扱っている

頚椎症脊髄症

年齢による頸椎の変形や不安定性で脊髄が圧迫されると、手足のしびれや、指の運動障害、歩きにくくなることがあります。

頚椎症性神経根症

脊髄から分かれて上肢へゆく「神経根」が圧迫されたり、刺激されたりして、肩~腕の痛みが生じます。腕や手指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。

頚椎椎間板ヘルニア

頚部の椎間板が突出し神経を圧迫して、腕や手の痛み、しびれ、手に力が入りにくくなることがあります。また脊髄が圧迫されれば、頚椎症性脊髄症と同じ症状が急激に出現します。

腰椎椎間板ヘルニア

腰の椎間板が突出または脱出することで、腰痛や、下肢痛、しびれ、筋力低下などの症状が出ます。重症になると排尿障害がでることもあります。

腰部脊柱管狭窄症,腰椎変性すべり症

加齢による腰椎の変形やすべり症で、神経の通り道である脊柱管が狭窄すると、背中を伸ばして立ったり、歩いたりするとふとももや膝から下にしびれ、痛み、しめつけ感が出て歩けなくなります。少し前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されます。このような歩行と休息を繰り返す症状を間欠性跛行といいます。

脊椎後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症

脊柱管内にある後縦靭帯や黄色靭帯が骨化して、幅が厚くなり脊髄を圧迫するために、手足の運動、知覚障害が進行してくる病気です。

後縦靭帯骨化症で頚椎の脊髄が圧迫されると、手足のしびれ感や手指の細かい運動がぎこちなくなります(箸がうまく使えない、ボタンの掛け外しがうまくできない)。他にも足がつっぱり躓きやすく、階段の上り下りがこわくてできないなどの歩行障害も出現してきます。黄色靭帯骨化症でも同様の症状が出現しますが、骨化してくる部位が胸椎に多いので、その場合は足の症状だけで手の症状は出現してきません。

脊椎圧迫骨折

骨粗鬆症になると、軽い外傷や少し無理をした程度で脊椎が潰れることがあります。多い場所は胸椎と腰椎の境目で、腰痛、背部痛で歩行困難になったりします。まれに、骨折した骨が神経を圧迫していまい、下肢の知覚障害や運動麻痺も来たすことがあります。

 

どのような検査をしているか

X線写真、CT断層写真は当日検査可能です。
MRI検査(脊髄、神経、腫瘍、炎症等の検索が目的)は予約制になっています。
神経根造影・ブロック、脊髄造影、椎間板造影 等

どのような手術をしているか(一部)

頚椎椎弓形成術

全身麻酔下に頚椎後方に10センチほどの正中縦切開を加え、椎弓(背骨の背側)を開いて人工骨や金属プレートをはさんで脊柱管(神経の通り道)を広げる処置を行います。

 

腰椎椎弓形成術、切除術

腰部脊柱管狭窄症などに対して、腰椎後方に切開を加え、狭窄の原因となっている骨、靭帯を切除して脊柱管(神経の通り道)を広げて神経圧迫を取り除く手術です。

 

脊椎固定術

腰椎変性すべり症や変性側弯症などに対して、後方からスクリューとロッドを使用して背骨を固定し、同時に局所から採取した骨や人工骨を移植します。多くの場合は脊柱管の狭窄も伴うため、神経の除圧も行います。変形矯正などに適用となる側腹部から大きなケージ(かご)を椎体間に挿入する手技(OLIF)の施設認定を受けています。

 

 手術用ナビゲーションシステム

当院では20201月よりナビゲーションシステムを導入しています。術中に3D画像を表示させ、術野とマッチングすることで目的部位を画像上で確認できます。術中ナビゲーションシステムを用い、より正確に安全に脊椎固定術が行うことができ、症例に応じて使用しています。

 

バルーン椎体形成術(BKP

脊椎圧迫骨折でコルセットによる保存治療を行い、23カ月経過しても、骨癒合が得られず、体動時に強い痛みが続く場合があります。このような場合に低侵襲な経皮的椎体形成術の適応になります。全身麻酔で1cmの皮切2ヵ所で行います。経皮的に折れた背骨にバルーンという器具を挿入して、人工の骨セメントを注入することで、骨を安定化させ症状の改善を期待できる場合があります。セメントは2030分で固まるので翌日から歩行可能です。しかし骨折のタイプや、神経症状の有無など、すべての骨折に適応できないので、担当医に相談してください。

 

全内視鏡下椎間板切除術(FED

局所麻酔で8mmの皮膚切開で行うことができ、側方から内視鏡を椎間板に挿入して、モニター画面を見ながらヘルニアを切除します。従来の方法に比べて筋肉を傷めないため、ヘルニア手術の中で、患者への侵襲が最も小さい手術です。術後2時間より歩行可能で、希望があれば術後2日目に退院可能です。職場復帰は、デスクワークであれば退院後より許可しており、術後4-5日で職場復帰している場合が多く、重労働やスポーツ復帰は約68週間後になります。 椎間板性腰痛症に対して、FEDを応用したラジオ波を用いて線維輪を焼却するthermal annuloplastyも可能ですが、椎間板性腰痛症は診断が非常に重要であり、専門医による診察が必要です。

 

当院には日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術・技術認定医(FED:第3種)が在籍しています。内視鏡下脊椎手術、特にFEDを行える医師はまだ少なく、全国で実施している施設も少ない状況です。FED手術は術前検査、ヘルニアのレベル、脱出部位により適応を決めており、すべての症例に対応できるわけではありません。当院では内視鏡手術だけでなく、顕微鏡下手術も行っており、症例に応じて可能な低侵襲手術を行っています。

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