整形外科2017/10/23

半月板損傷について

半月板損傷

半月板は太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間に存在する三日月型の軟骨であり、主にクッションのように衝撃を吸収する役割をしています。スポーツや外傷等で膝を捻ったりした際に損傷がおこることがあり、膝痛、運動障害等の症状が出現します。また、半月板は年齢と共に変性し、損傷を受けやすくなるため、軽微な外傷で傷ができることもあります。

症状

  • 膝の違和感、運動時の膝痛
  • 膝の引っかかり感
  • コリコリ音がする
  • 膝に水が貯まる
  • 膝の運動障害

検査

まず、受傷状況を問診し、膝の診察にて半月板損傷の有無を調べます。
その後、レントゲン撮影を行い骨の異常等を確認し、MRIにて半月板損傷の有無や部位・程度を詳細に調べます。

治療

1.保存的治療

  • 鎮痛剤の内服
  • ヒアルロン酸の関節内注射
  • リハビリ

大腿四頭筋の筋力強化
物理療法(温熱療法など)

2.手術的治療

  • 関節鏡視下手術
  • 部分切除術
  • 縫合術

小さい皮膚切開で、膝関節の中を内視鏡で見ながら、半月板などの傷んだ所だけ切除したり、可能であれば縫合します。

円板状半月板

生まれつき半月板が大きくて厚い方がいます。東洋人に多いといわれ、外側に多くみられます。
一生症状がない方もいますが、大きいため損傷を受けやすく、また急に半月板が挟まり込み、膝痛と共に膝が動かせなくなるといった症状が出ることがあります(ロッキング現象)。症状がない場合は特に治療は必要ありませんが、症状がある場合で、継続する場合には関節鏡を用いて形成的に切除を行うこともあります。

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