形成外科2017/10/28

顔のできもの・ホクロについて

顔のできものを切るときは、きずあとをできるだけ目立たなくすることが大事です。形成外科での治療は、顔のしわのよる方向に切ることで、切った跡を目立たなくし、特殊な縫い方で糸の跡ができないようにします。また、場所によっては縫わずに治すなど、最も目立ちにくい方法を行うようにしています。
悪性のものについては、まず、病気を治すことが大事になります。それでも、顔の大事な機能を失わないように、体の別の部位から、皮膚、脂肪、軟骨をもってくるなどの再建を行います。

顔のできものについて

図は、顔のできものの大まかな特徴です。似たようなものも多く、悪いものの中には特殊な形態をしていて、簡単にはわからないものもありますから、これだけで診断してしまわないように。

  • 大至急治療が必要なもの・・・⑩ ⑪
  • 早めに治療しておいた方がいいもの・・・⑦ ⑨

良性のできもの

①脂肪腫 顔では、額によくできる軟らかいできもの。表面の皮膚には異常がない。
一般でよく言われる”脂肪のかたまり”は、⑦の粉瘤のことが多い。
②脂腺母斑 幼少時からある。頭髪内では”不整形のはげ”になっている。肌色から黄色。
軟らかいが、加齢とともに表面ががさがさしてくる。⑨の基底細胞癌がでてくることがある。
③青色母斑 青いホクロ。ほとんど変化しない。
④疣贅 白っぽいイボ。放っておくと増えることがあります。
⑤脂漏性角化症 老人性のイボ。うす茶色から黒いものまで。少しだけ皮膚から飛び出している。
⑩の悪性黒色腫との違いは、辺縁がはっきりしていて周囲にうす茶色の部分がない。
⑥老人性色素斑 うす茶色のしみ。色の濃淡があまりない。
⑦粉瘤 皮膚のしこり。硬さはいろいろ。中央付近に大きい毛穴のようなものがあることが多い。
どこにでもできるが、耳の周り、頬、下顎に多い。皮膚の袋の中に”あか”がつまっている。
潰れると膿んで、急に大きく腫れあがって赤くなり、痛い。臭い汁が出る。
⑧色素性母斑 茶色から黒のホクロ。太い毛が生えていることがある。大きさはいろいろ。
顔では加齢とともにイボのように飛び出してきて、色があせてくるものがある。

悪性のできもの

⑨基底細胞癌 高齢になってから出てくる青黒いホクロ。少しずつ大きくなり、真ん中がキズになってくることがある。目や鼻の周りによくできる。
大きくなると顔を破壊し出す。
⑩悪性黒色腫 ホクロの癌。たいてい一部が黒く、周りに茶色にしみ出たようになる。
悪性度が極めて高く、早く、しっかりと治療をしないと命取りになる。
⑪日光性角化症
扁平上皮癌
陽の当たる所で仕事をされていた高齢者の顔にでやすい。特に頬、耳、下唇。
赤くじくじくしていたり、何ヶ月もかさぶたがとれなかったり、角のようなものが生えてくる。
分泌物がしつこく出たり、赤く汚い盛り上がりが出るようになれば、早く治療しなければ危険。

形成外科がなかったら?? 皮膚の疾患ですから、もちろん皮膚科も専門です。皮膚科の中には形成外科の技術を習得している先生方もたくさんいます。

ホクロについて

ホクロが気になる方へ

ホクロが気になる方へよくホクロのガン(癌)が話題になります。
ここでは、良性のホクロとホクロの癌についての簡単な違いについて説明します。

顔のできもののコーナーも参考にしてください。ただし、これらは一般的な特徴であって、切って調べないとわからないものもありますので、良性のホクロの特徴とされていても、どうしても気になる方は、皮膚科や形成外科を受診することをおすすめします。
最も恐ろしいのは悪性黒色腫と呼ばれるものです。日本人では、たいていが足の裏や、爪にでき、次に、手のひら、顔にできます。そのほかはめずらしいですが、皮膚のあるところはどこにでもできます。

<悪性黒色腫の一般的な特徴>

ホクロの癌の特徴は、変な形をしている(丸や楕円などではない)、一方が濃くて一方が薄いなどの濃淡の差があるなどがあります。そうでなくても、みるみる広がっていくもの、濃い部分が盛り上がってくるものは要注意です。ホクロ、黒や茶色のあざのあったところに赤い肉が盛り上がって、汁が出るようになるととても危険なことがあるので、急いで診察を受けて下さい。

1. 足の裏 一般に6~7mm以上の大きさのものは切って調べた方がいいといわれています。それより小さくても、靴ずれなど、キズができやすいところや、体重がかかる場所も切りとっておいた方が安心できます。いろいろ説がありますが、良性のホクロに刺激が加わって悪性化するとも言われているからです。家の外も裸足で歩いた方が健康的と言われたりもしますが、ホクロの癌の発生を考えると危険です。足を失ったり、命を落としたりします。まるで、足に埋め込まれた地雷のようです。
2. 爪 指をつめたりした後に黒くなるのは爪の下の出血ですが、黒い線が爪の先にまでのびると、良性のホクロかホクロの癌の可能性があります。この二つを見分けるのはとても難しく、専門の医師でも見分けがつかないものもたくさんあります。
3. 手のひら ここも刺激が加わりやすいところなので、できやすいところです。
4. 顔 顔のできもののコーナーをご覧ください。悪性黒色腫以外にもいろいろなできものができる所です。
5. その他の場所 稀ですが、ホクロの癌の一般的な特徴があれば、診察を受けてみて下さい。

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