外科2017/10/30

鼠径(そけい)部ヘルニア外来を開始しました

鼠径(そけい)部ヘルニア外来を開始しました

脚のつけ根の所が腫れてくるのが、このソケイヘルニアです。
小児の場合は泣いた時、大人の場合は、くしゃみをした時や重たいものをもった時などに出てきやすいです。
脱出しているのは、お腹の中の腸や大網、腹水などです。
最初の内は、自然にお腹の中に戻って引っ込んでしまいますが、自然に治ることはまずないので、だんだん簡単に脱出するようになります。
脱出したまま戻らなくなると大変なことになる事があるので、通常全例手術となります。

小児鼠径ヘルニアの手術

全身麻酔で行います。
以前はヘルニア嚢の高位結紮(Potts法)が主流でしたが、最近では小児外科医による腹腔鏡下での高位結紮(LPEC法)が普及しています。

成人鼠径ヘルニアの手術

外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアに分類されます。
いずれも子供のヘルニアと違って、ソケイ部の筋肉等の支持組織がゆるくなって、脱出しやすくなっています。
そのためにこのゆるくなった部分の補強が必要となります。
以前は、周囲の頑丈な組織を縫い寄せていたのですが、現在はメッシュシートを用いた補強が主流です。
鼠径部を切開する「鼠径部切開法」と腹腔鏡を用いる方法があります。全身麻酔が必要で下腹部の癒着がないなどの制約がありますが、当院でも一般的になってきました。

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