外科2017/10/30

【消化器外科】胆嚢結石症について

胆嚢結石の治療について

胆嚢結石の治療

胆嚢結石の治療

胆石溶解剤

胆嚢結石で結石の成分がコレステリンの場合は、胆石融解剤の内服で胆石が消失することがあります。

衝撃波による破砕

衝撃波による破砕も効果の有る場合があります。
しかし、以上の方法は、胆嚢の機能が正常に近い場合には試みて良い方法ですが、そうでない場合は不確実となり、結石の再発する頻度も多くなります。

手術

a)開腹手術

どのような胆嚢結石でも確実に治療できる方法ですが、最近は腹腔鏡手術が困難な場合にだけ行われています。

b)腹腔鏡下胆嚢摘出術

小さな切開創より挿入した腹腔鏡(ビデオカメラ付属)によって、テレビに写った画像を見ながら、特殊な鉗子を使って胆嚢を摘出する方法
その利点としては

  1. 術後の痛みが少なく、回復が早い
  2. 胆嚢を摘出することで、再発が少ない
  3. 良好な視野で、精密な手術が可能

等です。

最近の胆嚢結石手術の90%以上が、この方法で行われています。
臍近くに約1cmの切開を加え、そこより、腹腔鏡を腹腔内に挿入し、接続したビデオカメラからの画像をテレビモニターで観察しながら手術を行います。
手術に使用する器具は、腹腔鏡手術用の特殊なものを使用します。
普通、臍下に約1cm、みぞおちに約1cm、右悸肋部に約5mm2カ所の、計4カ所の切開で手術可能です。
美容上の要望が有れば、もっと小さな傷で手術することも出来ます。
しかし、激しい胆嚢炎、胆嚢頸部に嵌頓した結石、患者さんの全身状態などにより開腹手術の方が安全に出来る場合があります。

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