理事長・院長挨拶

「月刊愛媛ジャーナル2017新年号」に山本祐司院長のインタビュー記事が掲載されました。

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(株)愛媛ジャーナル様の了承を得て掲載しています。

ご挨拶

地域の信頼に応える医療

 ― ビジョン、ミッション、リノベーション ―

院長 山本 祐司

院長 山本 祐司

一般財団法人永頼会 理事長
松山市民病院 院長 山本 祐司

2017(平成29)年の新春を迎え、今年が幸多き一年になりますようお祈り申し上げます。地域の医療機関や関係の皆様には、救急医療や専門医療を通じて松山市民病院との連携・交流をいただき感謝申し上げます。

世界は去年、イギリスのブレグジット(EU離脱)やアメリカ大統領選など世論やメディアでは予想外の「まさか、まさか」の出来事が続きました。これら僅差での逆転劇は格差拡大社会へと向かう世界の中で、政治家(為政者)と国民との間の政治・経済に対する意識・実感・期待感に大きな隔たりが起きてきたことの現れであるといわれました。
その後のトランプ発言や米金利引き上げの動きから日本は円安・株高になり、打つ手が無くなっていた日銀と安倍内閣は安堵したことでしょう。相変わらず消費需要などが低迷する中で、産業ではなく専ら金融に向かう経済情勢を危惧する声もあります。今年になって、実際に米大統領就任やEU離脱手続きが始まってくると、政治・経済は揺れ戻しなど波乱含みとなる予想がなされています。

医療界は、少子超高齢化社会へと進む中で、地域医療構想―医療機能別必要病床数の推計―と地域包括ケアシステム―生活視点での医療・介護の包括―への理解が国民や関係者に求められてきました。いずれも、地域に応じて、地域で、地域が、とアンダーラインをつけ、医療構想を描き包括ケアシステムを提供すべきであると講演した厚労省の官僚の言葉が印象的でした。
一方で、国の社会保障費の伸びを抑制する施策が未来社会の底辺を揺るがせていく幻影にとらわれそうですが、我々医療者が悲観的になってはいられません。また、医療事故調査制度、新専門医研修制度や医師偏在・勤務医就労環境問題など、引き続き議論され新たな段階へ進もうとしています。

さて、松山市民病院では昨年の病院創立60周年のあと、救急科医、麻酔科医の新規就任があり、ERセンターの活動とその受け皿となる救急病床とICUの利用率・回転率が上がりました。

今年は、これに加えて重症度・医療看護必要度に応じて患者を集約するHCU(ハイケアユニット)の開設を準備中であります。また、内閣府の「企業主導型保育事業」に助成申請し、院内・地域枠・病児などを受け入れる保育所を新設・拡大して、子育て世代のサポート体制を整備充実いたします。

今年の病院スローガンは「ビジョン、ミッション、リノベーション」を掲げました。今回「ビジョン、ミッション」はすぐ決まりました。三番目の「リノベーション」の意味するところは、既存のモノやシステムを改造・改革(リフォーム)して新たな価値を付けることです。「イノベーション」と語源は同じですが意味するところは多少異なります。今年目指すHCU開設、保育所拡充などを含めた将来事業は病院「リノベーション」の一環となります。

地域の信頼に応える医療のあるべき姿・未来像(vision)を描き、求められる使命・任務(mission)を果たし、新たな価値を付ける改造・改革(renovation)に取り組む。地域にとって、病院にとって、そして自分自身にとってこのスローガンがどんなものか問い続け、新たな価値を発見し飛躍する一年となるよう努めたいと思います。
関係の皆様には、今年も松山市民病院との連携・交流を宜しくお願い申し上げ年頭の挨拶とさせていただきます。

(平成29年1月)

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